当館が引いている源泉の湯元
月岡源泉協同組合が管理しています。
月岡源泉第6号井(源泉組合には2つの源泉の井戸があります)
泉質:含硫黄-ナトリウム-塩化物温泉
温度:51℃
湯量:毎分580リットル
(噴出量:5号井毎分400リットル・6号井毎分180リットル)

 

(源泉の流れ)

 
   

分湯枡

村上館のお湯は月岡源泉協同組合の管理している湯元から毎分40リットル分湯していただいております。
源泉井戸から分湯小屋を経由して当館の分離層へ配湯されて参ります。
5層の分離層で源泉内の油分を取り除いた後、そのまま浴槽へ注ぎます。
浴槽内へは湯船上部の湯だし口と浴槽内部の湯注口から源泉を流し込み、浴槽内部でお湯の流れをつくり、ゴミや油分が 滞留しないようにします。
浴槽上部のお湯は髪の毛や埃などを伴いオーバーフロー溝から温泉排水溝へ、浴槽下部のお湯は沈んでいるゴミや油分を伴い濾過吸引溝から機械室へ。
濾過機で油分やゴミを取り、ヘアキャッチャーで髪の毛などをとり、熱交換器で下がった温度を調節し(熱殺菌も兼ねる)再び浴槽へ戻します。
浴槽に再び入れられたお湯は分離層からのお湯より密度が薄い為、浴槽の上部で浮遊するゴミを伴いフローアウト溝へ。

◆◆◆ 館主の独り言 ◆◆◆
当館の浴室棟「湯伝」の7つの浴槽の総容量は16,569リットルです。
毎分40リットル(毎日57,600リットル)の源泉が配湯されて参ります。
上記の経路で浴槽を管理すると、本物の温泉とか、本来そうあるべきという様に昨今言われている「源泉かけ流し」の表記は使えません。
もちろん、加水などはいたしません。源泉だけを用います。
湯量も充分あります。
常に新しい源泉が入り、古いお湯はどんどん捨てていきます。
1日に何回も浴槽のお湯は入れ替わります。
夜間クローズする為、朝は全く新しいお湯をお楽しみいただけます。
ただ、油分を含んだ月岡温泉の泉質上、また、清潔なお湯を保つため、「放流(かけ流し)・循環併用式」を用いなければなりません。

 

村上館の分離層

 

湯出し口

 

オーバーフロー溝

   

湯元からの 新しい源泉


濾過機
浴槽底: 濾過吸引溝



ヘアキャッチャー


熱交換機

きれいなお湯だけ
再び湯船へ